2011/07/16

Ruby Kaigi2011に参加して(第一日目)その1

今日は、Ruby Kaigi 2011に参加しました。3日間連続開催という日本でのコンピュータ言語に関するカンファレンスでは、かなり大規模なイベントです。

初日の今日は、Rubyの開発者の一人Aaron Pattersonの基調講演からスタートし、開発チームによるRubyの未来についてのセッションの後、2つのホールを利用しての参加者によるセッションが続きました。

午後のセッションでは、クックパッドの舘野さん、GitHub(ギットハブ)のCorey Donohoeさんのセッションに参加しました。私の関心分野でもあるウェブ開発の話だったので、とても面白く話を聞きました。

舘野さん、Coreyさんの話で共通して感じたのは、継続的に顧客に価値を提供するために、貪欲に新しい技術を取り込んで行こうとしている姿勢です。クックパッド、ギットハブとも様々なツール(オープンソース、有料サービス問わず)を活用し、世の中になければ自作していくことが徹底しています。

面白いのは、両者の顧客層で、クックパッドは、30代女性の半分は利用しているというサービスであり、一方、ギットハブは、30代女性の大半はその存在すら知らないと言うサービスなのです。(ギットハブの名誉のために言っておきますが、会場内での利用者は9割を超えていました。)

つまり、顧客の要望が大きく異なっていても、開発側のベストプラクティス(最善の手、定石)にはそんなに違いがないのです。

実際、ギットハブの手法(一日に何回もデプロイ(システムの更新)できるし、実際する)と言うのは、通常のウェブサービスではびっくりするような斬新な内容ですし、クックパッドのRailsのExtensionの機能をフルに使って、試験的なサービスを限定的に安全に提供するというのも、私にとっては新鮮な提案でした。

しかし、現在、動くプログラムに追加機能を追加して、やっぱり動くようにするということは、どの会社にも共通する課題ですし、そのためのいろいろな手法の大半は共通しているのです。

CI、テスト、自動化、ハートビート、LVS、モニタリング、memchached・・・。

クックパッド舘野さんの言葉を借りると、「定石をきちんとやっておけば大丈夫」なのです。とても、刺激になった午後の2セッションでした。
Aaron Pattersonのキーノート、午前中のRubyの未来については、次のエントリーで書いてみます。

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