2011/04/04

高橋亮平さんの講演『「世代間格差の克服」に向けた政治参加と行政改革』に参加しました

4月3日に虎ノ門で開催されたプロジェクトKの「架け橋」企画での基調講演で、高橋亮平さんが、『「世代間格差の克服」に向けた政治参加と行政改革』と題した講演をされました。

高橋さんは若いながらもするどい論客で、市川市長選挙の逸話は友人から聞いていたので、前から一度話を聞いてみたいと思っていました。

講演は、前半で世代間格差の現状とその原因について、後半では、EUの中でも特に若者政策に積極的なスウェーデンでの取り組みから、若者政策の方向性を紹介しました。

いくつかキーワードを以下に

  • 「人生前半の社会保障」 … 労働、家族、教育に関する社会保障と呼んでいて、日本では医療、年金制度に比べて予算配分の比重が低い。
  • 「シルバー・デモクラシー」 … 高齢の有権者が増えることによって、政党の政策が高齢者向けに変化していく現象。故内田満氏が『シルバー・デモクラシー』という書籍を1986年に出している。
  • ワカモノ・マニュフェスト2008では、4つの政策の柱を設けた。「労働・雇用」「財政・社会保障」「若者参画」「家族・教育・子育て」
  • 民主主義教育の例:若者の模擬選挙、争点教育(選挙での争点を勉強する)、マニュフェスト比較
  • 若者政策の例:自治体首長へのインターンシップ、官邸フェロー制度、審議会へのクォーター制、選挙権の年齢引き下げ、被選挙権の年齢引き下げ
  • スウェーデンでの例:青年事業庁(省庁横断、政策評価と今後の方針立案、非営利セクターとの連携)、自治体青年政策オブザイヤー(自治体への評価制度)、全国若者会、全国生徒会、全国青年協議会

講演の最後では、松戸市の大震災以降の対応についても触れられました。
高橋さんのように、行政、議員、民間研究者といった複線の立場の経験を持つ30代・40代が増えると、日本も面白いことになりそうですね。

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